ウェッジウッド フロレンティーンターコイズ
WEDGWOOD Florentine Turquoise
1872年デザイン。1931年発表。ウェッジウッド古参のシリーズ。
昔のウェッジウッドは長い名前が多くて、20年前の創業期はお客様も販売員も滑らかに口にするのに四苦八苦。
ユーランダーパウダーターコイズ、コロンビアパウダールビー・・・。
今は無き中野店で18年くらい前の実話。
まだ市販の見積書をお買上伝票にしていた頃です。
当時はご予約販売も閉店後に手書きの伝票から転記しなければなりません。いまでいうちょっとセレブな熟年女性販売員の伝票に記入されていたウェッジウッド。
「フロレンティーンパウダーターコイズ」(汗)。
どっちやねん(笑)!!
結局パウダーがよぶんだったことが判明し無事仕入れを依頼しました。
一週間ほどして裏管理人がでたお客様からのお電話。
「あの。山田(仮名)ですけれども先週お願いしたフロレンティーンパウダーターコイズ届いております?」
裏管理人「はい。まちがいなく届いております。」
伝票の控えをみながらの丁寧なお問合せに思わずそのまま通してしまったのでした。
そういえばミントンのことミルトンっておっしゃるお客様も多かった。
おもいっきり脱線。
ギリシア・ローマ神話に登場するグリフィンなどの動物がデザインされたフロレンティーンターコイズはエナメルのターコイズの部分を手描きする手間のかかったシリーズです。
カップならやはり紅茶専用ティーカップのピオニーがおすすめです。
なかにもデザインされていてとてもおしゃれ。カップで底にメダイオン文様がはいるのはピオニーだけ。よくみるとフルーツの文様ですね。
ソーサーやプレートにはセンターにあしらわれてバランスのいいアクセントになっています。
各国代理店の要望や流行にとらわれない真のウェッジウッドとして大事にしたいシリーズです。
古き良きウェッジウッド。
セッティング前提のデザインはそろえるほどに美しさを際立たせます。
本格派にはコーヒーカップ&ソーサー(ボンド)もおすすめです。
いわゆるデミタスですがカッコイイです。